ダイヤモンドリリーのドライフラワーに挑戦
先日開花したばかりのダイヤモンドリリー(ネリネ)をドライフラワーにしてみます。
ダイヤモンドリリーは開花期間が長いのが魅力の一つでもある花ですが、それでもいずれは枯れてしまいます。
そうすると次にダイヤモンドリリーの花が見られるのは、一年後ということになります。
季節の花はその花ごとの最適な季節に咲いているのが一番キレイだと思いますが、やはり好きな花はいつでも見ていたいと思うのが人情です。
今回はグリセリン法というやり方でドライフラワーを作ってみます。
やり方はいたって簡単で、グリセリンを溶かした水に花を挿して溶液を吸わせるというもの。
他の方法に比べて少しだけお金と手間がかかる方法ですが、グリセリン法は花の色がキレイに残り、またしっとりとした仕上がりになるというのでこの方法を選びました。
詳しいやり方はハンドメイドサイトcreemaさんが取材した作家さんの記事を参考にしています。
こちらのサイトではグリセリン法以外の方法も詳しく紹介されてますので、ドライフラワーに初めて挑戦する方はとても参考になると思います。
ミモザ、バラ、紫陽花も自分でドライフラワーに!花の種類別に作り方をご紹介[前編]
お家でもできる「ドライフラワーの作り方」を作家さんに教わりました![後編]
グリセリン溶液の作り方
用意するものはグリセリンと熱湯のみ。
グリセリンはドラッグストアになら大体置いてあります。
割合はグリセリン1に対して熱湯3です。
2つを混ぜ合わせて粗熱が取れたら溶液の完成です。
新鮮な花を使う
グリセリン法に限らず、ドライフラワーを作るうえで大事なのは新鮮で元気な花を使うことです。
開花が進んだ花だとドライフラワーになるまでに枯れてしまう危険があります。
理想は開花直前もしくは開花した直後の花を使用するのが良いと思います。
このダイヤモンドリリーの場合は一輪目が開花した段階でカットしました。
7日~10日待つ
あとは完成した溶液に新鮮な花を挿してドライフラワーになるのを待ちます。
この時茎は斜めにカットしたり溶液が浸かる部分に数か所切れ込みを入れると吸い上げが良くなります。
7日~10日程して花弁からグリセリンが沁み出してきたら出来上がりの合図だそうです。
仕上げに沁みだしたグリセリンを優しく拭き取ってあげます。
それまでは風通しの良い冷暗所で保管します。
首が曲がってきた
順調にドライフラワー化が進んでいると思っていましたが、溶液に漬け込んで一週間経ったあたりから急に首が倒れだして、とうとう最初に開花した蕾が枯れてきました。
もしかすると、グリセリン法は茎が細いものには不向きと書いてあったので、これが原因かもしれません。
ネリネは割としっかりした茎をしているので大丈夫と思っていましたが、花首が細いのでこれがアウトだったようです。
シリカゲル法に変更
2番目に開花したピンクのネリネも徐々に首が曲がってきました。
このままだと最初のネリネと同じように失敗してしまうので、シリカゲル法に切り替えました。
シリカゲルはドライフラワー専用の物を使用します。
ドライフラワー用シリカゲルはホームセンターで手に入れることが出来ます。
なければネット通販でも簡単に手に入ります。
開花して数日ネリネを使用しているので上手くいくか分かりませんが、、この状態で一週間乾燥させます。
シリカゲルに埋めて2週間が経過したネリネ。
しっかり乾燥は出来ていてこれ以上枯れたり色が悪くなることはないと思いますが、とても脆く、出来上がりの形も悪いので、成功したとは言いづらいクオリティです。
荒業
2株目と同じタイミングでグリセリンに挿していたネリネはまだ何とか持ち堪えていますが、2株連続で首が曲がったので、多分この株も垂れてくると思うので、別の方法を試してみます。
あと残っている方法はドライインウォータ法とハンギング法の二つですが、どちらの方法もネリネには向いていないと思います。
シリカゲルに埋めたネリネを確認するまで分かりませんが、そもそもネリネ自体がドライフラワーに向いていないのかもしれません。
ただまだ可能性がないわけではないので、ネリネのドライフラワーを成功させるため色々試してみます。
まずは少々荒業になりますが、食洗器の乾燥機能を使って乾燥させてみます。
切り取ったネリネをそのまま食洗器行きにしてもカサカサになって終わりな気がしますが、曲がりなりにも数日はシリカゲルを吸ったネリネなら上手くいくかもしれません。
食洗機の乾燥機能だと1時間ほどで止まってしまうので、フードドライヤーを使ってみました。
これだとスイッチを切るまで動き続けるので、様子を見ながら乾燥させれます。
数時間後の様子。すっかいしおれてフニャフニャになってしまいました。
まだ乾ききっていませんが、このまま続けても枯れてお終いだと思います。
急速乾燥もダメだったので、残りはシリカゲルに埋めたネリネにかかっています。
まだネリネの花は何本か上がってきているので、それらが取り頃になったら他の方法も試してみたいと思います。
エタノールからのグリセリン
最後の方法エタノールに付けた後グリセリンに漬け込むという方法を実践してみます。
やり方についてはこちらのサイトを参考にさせていただきました。
手順としては
①無水エタノールに丸一日沈めて脱水脱色させる。
②食紅を溶かしたグリセリンとエタノールを割った溶液に漬け込む。
③引き上げて乾かしたら完成。というものです。
シリカゲルもダメ、急速乾燥もダメ、シリカゲルもイマイチだったので今度こそキレイに仕上がってほしいです。
【手順1】エタノールに漬け込む
まずはネリネを無水エタノールに漬けて脱水脱色させます。
選んだネリネは”ラヴ ラ ドレッセンス”という品種です。
淡いピンクの花弁の中央に濃いピンクの筋が通ったとても可愛らしい品種です。
ラヴ ラ ドレッセンスは他のネリネと比べて明らかに光沢とワックス感が強く出ている品種で、まさにダイヤモンドリリーと呼ぶに相応しい花姿です。
本当はしっかり撮影環境を整えて写真に残したかったのですが、現在店舗改装中につき撮影場所が荷物で埋まってしまっているので、使用できませんでした。
ネリネをエタノールに漬けた状態。
このまま丸一日放置して脱水脱色させます。
ネリネが完全に浸かるにはかなりの量のエタノールが必要でした。
エタノールは500mlで1,000円以上するのでかなりハイコストです。
もともと薄い色のネリネだったので脱色効果はないと思っていたのですが、入れた瞬間向こう側が見える程色が抜けました。
ネリネの着色にはヴァイオレットの食紅を使用します。
ネットで調べているとヴァイオレット色のネリネを見つける事は出来たのですが、販売がされておらず手に入れることが出来なかったので着色で再現してみます。
これが上手くいけば、青とか黄色など色んな色で試してみたいと思います。
【手順2】食紅を溶かした溶液に漬ける
エタノールに丸一日漬け込んだネリネ。
色が完全に抜けて透明になりました。
この状態になるとほんの少しの力で壊れるくらい脆くなっているので、慎重に取り出す必要があります。
脱水脱色したネリネを漬け込むための溶液を作ります。まずはグリセリンにヴァイオレットの食紅を溶かします。
食紅の分量は目分です。この後エタノールと合わせるので濃いめに作っておきました。
エタノールで割った溶液にしっかり漬け込みます。
割合はほぼ半々です。
参考にしたサイトではこのまま2日間漬け込んだみたいなので、また2日後に様子を見てみます。
ヴァイオレットの溶液に丸二日間付けておいたネリネ。
漬けておく時間が短かったのか食紅の量が少なかったのか、キレイなヴァイオレット色にはなりませんでした。
花首もフニャフニャでとても成功とは言い難い出来です。
引き上げてから3日後の状態。
フニャフニャに萎れて完全に失敗です。
まとめ
今回いろんな方法を試しましたが、どれもうまくいきませんでした。
まだ他にいい方法があるかもしれないので諦めずに試行錯誤していきます。