神戸が生んだデザイナー「今竹七郎」

今竹七郎さんは神戸出身のデザイナーで、大企業やロングセラー商品のロゴマークをデザインした、日本のモダンデザインの父と呼ばれています。

その今竹七郎さんの作品が数多く展示されている、「今竹七郎展」へ行ってきました。先日招待券をいただき、この日をとても楽しみに行って参りました。

キャッチフレーズにもある様に「どこの誰だか知らないが。そのデザイン!誰もがみんな知っている」「今竹七郎という名前は知らずとも輪ゴムオーバンドのパッケージ、メンソレータムのナース」など、誰しも必ず見たことはありますよね。それらをデザインされたのが今竹七郎さんです。そのほかにも、住友銀行、東レ、NECなど、数々の有名企業のアートディレクターとしてご活躍されました。

館内の作品は全て撮影可でしたので、撮らせていただきました。オーバンドの大きなオブジェもインパクトがありました。

関西電力のロゴマークは当たり前のように目に馴染んで入ってくるデザインですが、どういう風にしてデザインされたんだろうと考えた事はありませんでしたが、これはアンペアのAとボルトのVを合体させて作られたそうです。シンプルなデザインですが、なるほど!と頷くデザインです。ちなみに、野球好きの方ならすぐに思い浮かぶであろう「南海ホークス」のロゴマークも、実は今竹七郎さんのデザインです。

今や当たり前に目にするデザインですが、誰がデザインしたのだろうと考える方は少ないかもしれません。有名になられても関西に留まり続け、戦中からお亡くなりになるまでずっと関西に住み、晩年には広報誌のデザインも手がけられていました。

鑑賞後、館内にある喫茶店でコーヒーをいただきながら余韻に浸り、今竹七郎さんのことをもっと知りたくなり、ゆっくり作品を鑑賞できるようにと、フォトブックも購入しました。

12月6日までと残りわずかの期間ですが、皆さんもぜひ今竹七郎さんの素晴らしいデザインの世界へ足をお運びくださいませ。