サフランの花が咲きました。

秋植え球根の定番、「サフラン」の花が咲きました。このサフラン、数年前に購入したもので、プランターに入りきらなくて、工房の花壇の空いているスペースに植えていたものです。サフランはアヤメ科サフラン属に属する球根性植物。細かい管理は必要なく、植えっぱなしにしていても、しっかり花をつける丈夫な花です。2、3年に一度は植え替えをして、よく肥えた土に植えてあげると、より大きく色鮮やかな花を咲かせます。またサフランは植え付けてから開花までが早いのも魅力で、植え付けてから1、2カ月で開花します。

そしてサフランと言えばやはりスパイスではないでしょうか。サフランがスパイスになる部分は真っ赤な雌しべの部分で(チラっと見えている赤い部分)、重量単位では世界で最も高価なスパイスと言われています。この雌しべを乾燥させ、水やお湯に浸して使用すると、サフランライスやサフランティーになります。

一つの花から三本採れる小さな雌しべをしっかり乾燥させてスパイスとして使います。さらにこだわるなら根元からい一センチ程度の赤が薄い部分を取り除いて乾燥させます。

乾燥させたサフランの雌しべです。ただでさえ小さい雌しべがさらに小さくなり、約半分くらいの長さになりました。一本から採れる量が少ないのも、高価な理由の一つだと思います。この状態になったものを、風味付けや色付けに使用します。鮮度が落ちるのでなるべく早く使った方がいいです。

乾燥させた雌しべ三本をお湯に二時間ほど浸しておきました。お湯の量は約300ccです。三本の雌しべでこれだけ色が付くので、着色力はかなりのものです。雌しべ一本で100ccの水がキレイに色づくといったところでしょうか。湯気と一緒に上がってくる香りは、クリーミーで柔らかい感じで、心地よい気分になります。

美しい黄金色と上品な香りが楽しめる贅沢なスパイスです。丈夫で育てやすい植物なので、是非みなさんも自家製サフランの栽培にチャレンジしてみて下さい。サフランの球根は、良いものを選べば、一球から三つ四つと花が出てきます。十球も植えれば、家庭で消費する分には十分な量のサフランが採れます。

数年前に植えたときは2.3球だけだったと思うのですが、今年はえらく花を咲かせます。しっかり管理してあげれば、毎年たくさんのサフランが収穫できそうです。